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ニュートリゲノミクス:パーソナルヘルスの未来

世間で「効果あり!」と話題のダイエット方法を試しても、自分にはなんの奇跡も起こらなかったと残念に思ったことはありませんか? 現に、双子のひとりが二型糖尿病を発症したからといって、もう一人も発症するとは限りません。なぜだかわかりますか?


世間で「効果あり!」と話題のダイエット方法を試しても、自分にはなんの奇跡も起こらなかったと残念に思ったことはありませんか?
現に、双子のひとりが二型糖尿病を発症したからといって、もう一人も発症するとは限りません。なぜだかわかりますか? 答えは極めて個人的なところ、DNAと現在選びとっているライフスタイルにあります。私たちは「一人ひとり違う個性がある」と教えられ育ちましたが、その個性が細胞レベルにまで及ぶことは忘れてしまいがちです。
たとえばヘビースモーカーの人が100歳まで生きる一方、非喫煙者が肺がんなどで40代で亡くなってしまうことがあるのは、これが理由です。

科学はヒトのDNAの研究について目覚ましい進歩を遂げ、今では、特に食事面で、より簡単に遺伝子研究を活用できるようになりました。

もう少し理解を深めていただくために、3つの定義をご紹介します。

  • 『ゲノム』は、あなたが生まれながらに持っている遺伝物質(DNA)で、変えることはできないものです。
    これは「油性ペンで書かれたもの」と思ってください。
  • 『エピゲノム』は、どの遺伝物質が活性化・不活性化(DNAの“スイッチオン”または“スイッチオフ”と呼ばれる仕組み)するかを決めることで、ゲノムと相互作用する化合物のネットワークです。
    エピゲノムは個人の健康や食事、栄養、運動、その他ライフスタイルの選択の影響を受け、遺伝物質のオンとオフに影響を与えます。
    これは「鉛筆で書かれたもの」と考えてください。
  • 『ニュートリゲノミクス』は「自然の素材(栄養素)が、人間の遺伝子にどんな影響を与えるのか」を研究する学問です。
    この分野の科学者は、食べ物に含まれている栄養やその他生物活性物質が、特定の遺伝子を“オン”にしたり“オフ”にしたりすることで、身体にどのような影響を与えるか調べています。

遺伝子を“オン”にしたり“オフ”にしたりするとはどういうことでしょうか?
ニュートリゲノミクスはサイエンスの中ではまったく新しい考え方ですが、着目されてからは目覚しい進歩を遂げています。短期間に積み重なった情報は、個人にフォーカスしたヘルスケアの研究に役立てられていくでしょう。

ニュートリゲノミクスの分野でトップ研究者の一人であるAhmed El-Sohemy博士(トロント大学教授)は、私たちが口にする食べ物がどのように遺伝子と相互作用し健康に影響を与えるかについて調べており、いくつかの例を提示しています。

  • ブロッコリーに含まれる化合物は、ある遺伝子のスイッチをオンにして、私たちが毎日接している化学物質のデトックスをサポートします。この遺伝子は、約20%の人々には存在せず、その人たちはデトックスのメリットを享受できません(健康的な食事による、その他のメリットはそのまま享受できます)。
  • 人によっては、クレアチンを摂取するとパフォーマンスが向上し、除脂肪量が増えることがあります。ですがDNAが異なる他の人は、そうした反応は一切ありません。
  • カフェイン入りコーヒーの研究では、人によってコーヒーを飲むことで心臓病のリスクが低減することが示されています。しかし、他の人が同じ量のコーヒーを飲むと、逆に心臓病のリスクが上がることもあります。

異なる食品や物質が私たち一人ひとりに異なる影響を与えることがお分かりいただけたでしょうか?

これが、クレアチンで身体を大きくできる人と、クレアチンの利点を感じられない人がいる理由です。または、ダイエットに、より多くの苦労が必要な人が存在する理由です。

ニュートリゲノミクスの研究は、どの食品を食べれば、遺伝子が代謝に影響を与えるかも明らかにしました。
マーク・ハイマン博士は以下のようにニュートリゲノミクスについて述べています。栄養遺伝学という新しい科学は、どんな食べ物が遺伝子に話しかけるのかを教えてくれます。食べるものが、体が受け取る遺伝的メッセージを直接決定します。これらのメッセージは、代謝を構成するすべての分子をコントロールすることになります。それらは、カロリーを燃やすのか蓄えるのかを体に命令する分子なのです。
遺伝子の言葉を学び、遺伝子が体と代謝に与えるメッセージと指示をコントロールすることができれば、食べ物が体に作用する仕方を根本的に変えることによって、体重を減らし、健康を最適化することができるようになります。この遺伝子の言葉を学ぶか、言葉のやり取りの重大な間違いのまま、体重増加や疲労、病気に苦しみ続けるかは、あなたしだいです。

[マーク・ハイマン(2007). 第2章カロリーへの迷信 あなたの遺伝子に働きかける 超代謝ダイエット ニュートリゲノミクスに基づく7つのカギ 中央アート出版社 pp.34]

この研究が意味するものは巨大です。例えば、ある薬が効く人と効かない人がいる理由や、人によって必要投与量が異なる理由が判明するでしょう。
栄養やサプリメント、その他の生物活性物質が体内でどのように機能するかについて、専門家の間でも見解が一致しないことがありますが、すべては個人のDNAに依存しているからなのです。

個人レベルで言えば、ニュートリゲノミクスで、自分自身をより深く理解できるようになります。どんな食事、運動、サプリメントが自分に合うのか、注意深く観察してください。
そうすることで、よりいっそう健康的な自分になれるでしょう。

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